『九条の会全国交流集会に発表した原稿』
図書館九条の会 です。
私たち、図書館9条の会は図書館関係者の立場からこの集会に参加しました。
私たち、図書館九条の会は2004年9月に発足し2年になろうとしています。
図書館は過去の歴史の中で多くの戦火によって貴重な図書や資料が失われてきました。我が国でも、60年前の第2次世界大戦下で思想や言論が抑圧されたくさんの図書館が破壊され、多くの図書が破棄され又は燃やされました。
図書館9条の会では、図書館は平和の時代しか発展しないという、過去の体験から国民を戦争に巻き込む9条をはじめとする憲法改悪に反対します。
いま、自民党をはじめとする与党は憲法を改悪しようとしています。特に、9条を中心に靖国参拝が可能となる伝統的宗教行事の承認、徴兵忌避を罰する軍法裁判所の設置、国民の権利の大幅な縮小など、国家が国民を押さえつける方向が示されています。これに呼応して、教育基本法の改悪、組織的犯罪処罰法改正にあわせた共謀罪の新設なども用意されています。さらに「君が代・日の丸」の押しつけは国民の良心をも権力で従わせようとしています。
日本の図書館は、戦前、国の方針に沿った資料収集とそれに反した資料の排除を強制され、戦争遂行のための思想教化策の手足として働かされました。
図書館はすべての主義、思潮(想)を包み込んだ施設であります。
国民が自らの考えをまとめるためにマスコミや政府の大宣伝にまどわされず真実の知識や情報を手に入れられるところは図書館しかありません。
かつて東京・日野市の図書館長だった前川恒雄はその著『図書館の発見』の中で、「民主社会はすべての人が自分で考え、自分で判断し、自分の責任で行動することが前提となって成り立っている社会である。一方、すべての人に自由にその判断材料を提供し読書という営みによって考える力を養う材料を提供するのが公共図書館である。この意味で公共図書館は民主主義社会を基礎から支えている機関であるといえる。」と述べています。
私たち図書館9条の会は、民主主義発展の砦である図書館を守るために、きょうここに集まったみなさんと連帯して憲法・教育基本法改悪阻止に向けて奮闘することをお誓いして「図書館九条の会」の発言とします。
2006.6.10 図書館9条の会 世話人 大澤正雄
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